イラストレータ ニャン イラスト展示活動中

2015/06/20

"Gardenia"


My art work "Gardenia".

Illustrator / Tomoka Tsuji (Nyan)



2015/06/17

初夏の京都のアイスコーヒー



「離見の見」のおはなし

京都大学長 山極寿一氏が毎日新聞でアートとサイエンスのおはなしを書かれていました。ゴリラの研究のえらい人だそうです。
以前に山極さんの講演会のオファーをしてくださった方がいらっしゃいましたが、興味がないと断固拒否した覚えがあります。いつ何時、面白い話が聴けるかわからない世の中です。好き嫌いは若いうちに済ませておきましょうねみなさま。

お題の「離見の見」とは。
山極さんが引用されてましたが、元をたどれば世阿弥さんが言った言葉だそうです。
世阿弥さんとは、室町時代に生きた、現代で言う「能」という日本の伝統的なお芝居のえらい人です。
「見所同見」とも言うらしく、ここまで字を並べたらなんとなく雰囲気で伝わるでしょうか。

離れて見て、さらに見る。
見る所(観客席)から見る。

こんな説明で良いですかみなさま。

自分のしていることを離れて見てみましょう。そこの社長さん、そこのお嬢さん、他人にはこんな風に見えてますよ。あなたは分かってそうしてはるんですか?

まるでマナーのおはなしになっているみたいですが、もともと「能」文化の言葉です。アートのおはなしですね。
でもいい言葉やねって言われて、山極さんも使いはったり、ビジネスの世界でも大切に思われているみたいです。

今、京都の古い珈琲店で、美味しいアイスコーヒーを飲みながら、約束の時間まで新聞を読んでゆるやかに過ごしているのですが、大きな荷物を持って入店したのでした。
一通りの注文やら配膳などが終わったら、お荷物をお預かりしましょうかと店員さんに言われ、重いですがとお預けしました。

私の座った四人掛けの長いテーブルは、オリジナルマッチの入った大きな二つの灰皿で区分され、四人座れるようにセッティングされています。

なるほど。
相席が当たり前のお店で、大きな荷物はお邪魔です。店員さんはどかせてもらってええかと言われたんですね。
待ち合わせの時間までまだ少しあります。店内が混まずに時間までいれたらいいなぁとまわりに気を配りながら、は、と気づきました。
新聞を読んで真面目な気持ちになって、なんだかソワソワと一人アイスコーヒーをすすっていますが、これが思ったより結構お高い珈琲だったのです。

時間と場所を少々買わせてもらっているんですよね。

ほんならせめて、と、レトロなマッチをお土産に店を後にしました。

珈琲一杯でけちんぼなおはなしですが、あらあの人長居しはったのにマッチまで持って帰りはったわ。なんて思われてるのかなと想像しながら、

"りけんのけん〜りみのみ〜読み方分からないな〜"

とはな歌を歌いながら、初夏の京都をふらりふらりと歩いて目的地へ向かったのでした。




2015/06/09

ターナー色彩 アンバサダー 工場見学



先日、大阪神崎川にありますターナー色彩株式会社さんへ、アンバサダーとして工場見学へうかがいました。
とても興味深い、絵の具製造の工程をご紹介させていただきます。

1.絵の具の色を製造する全ての製品において同じ色にする検査

なんとこれは、機械で計るのかと思いきや、もちろん機械でもしますがなんと目視もするそうです。
色はマンセル値という基準でもって数値化して統一にするそうですが、それでもほんのすこしの加減で色調にムラができます。その機械ではできないところを研究者さんの目視で確認して微調整するそうです。


画像の絵の具のつき方にルールがあるのがわかりますでしょうか。
Mの形になってますよね。
試験用紙の右寄りに基本となる保管してある絵の具を垂らし、反対側に製造中のマンセル値の同じの絵の具を垂らして二つの円を紙の上に作ります。それを筆で塗り広げるとムラになってしまうので、専用の刷り機で下へとスキージーします。すると、Mの形に塗れます。その仕上がりが写真に並んでいる試験用紙です。この重なり合った同色の微妙な違いを目で見て微調整するそうです。


これは製品のねばねば度を計測しているところ。どれも保管してあるオリジナルと同一か検査するのですね。



こちらは所変わって絵の具を混ぜているところです!写真では伝わってないですがすごい大きさです!
学校の給食室を思い出しました。この大きなタンクで混ぜた絵の具をどうやってとりだすのでしょうか?


下の階へ降りました。
天井のブルーのタンクが見えますか?なんと先ほどの絵の具を混ぜるタンクは、下の階でこのように繋がっていて、もれなく絵の具を次の工程へと流すことができるようになっています。



絵の具をサラサラにする機械です。ダマなどを濾して、均一の粘度を保つそうです。写真では、三原色の黄色をサラサラにしています。


絵の具がよく見るチューブに入ってラインから流れてきます。もう仕上げですね。なぜ!絵の具のチューブはどれも同じ向きでパッケージされるのか?
縫い目は必ず後ろです。
不思議ですね。手元に絵の具があったらよくよくらチューブを観察してみてください!



見学の後は、アンバサダーの皆様と一緒に絵の具のペイント体験でした。
アクリルカラーやアクリルガッシュにメディウムをまぜて、質感の変化を勉強しました。


高校時代から愛用しているターナー色彩株式会社さんのアクリルガッシュ。
速乾で扱いが優しいです。顔料が多く、乾くと粉っぽく浮く感じがお上品です。

http://www.turner.co.jp/art/gouache/

ターナー色彩株式会社さん、アンバサダーの皆様、ありがとうございました!